知っていますか?あなたのむし歯の本当の原因
- むし歯菌
- 糖分
- 歯の質(むし歯へのなりやすさ)
この3つの要素がそろうとむし歯ができ、
そろう「時間」が長ければ長いほどむし歯は進行していきます。
このバランスは、人それぞれです。
むし歯になる「本当の原因」が分かれば、効果的にむし歯を予防できます。
むし歯の本当の原因を調べる方法
だ液検査:むし歯になる可能性と原因(要因)をチェックします
だ液検査で調べること
- だ液の分泌量
- だ液の緩衝能:むし歯の原因となる酸を中和する力
- むし歯菌の数:ミュータンス菌・ラクトバチラス菌
- その他:むし歯の数、プラークの蓄積量、飲食の内容や回数、フッ素の使用状況、等々
だ液の分量
だ液の量が少ない人は、むし歯になりやすい傾向にあります。
- 洗浄作用
だ液は食事をしていないときも分泌され、お口の中に残っている食べ物のカスや細菌を洗い流しています。 - 保護作用
歯の表面に膜を作り歯を保護したり、歯のカルシウムやリンを補充して柔らかくなった歯を硬い状態に戻します。(再石灰化) - 抗菌作用
だ液には、殺菌作用をもつ物質が含まれていて、細菌の増殖をおさえます。
だ液の緩衝能(中和力)
だ液を検査用紙にのせ、5分後に何色に変化しているかで、中和力の強さを測ります。
だ液の中和力が弱い人は、むし歯になりやすい傾向にあります。
- PH緩衝作用
食事をするとお口の中は酸性に傾きます。だ液は酸を中和して、細菌の繁殖や歯が溶けるのを防いでくれます。
むし歯菌の数
検査棒を舌にあて、だ液からむし歯菌の種類と数を調べます。
むし歯菌が多い人は、むし歯になりやすい傾向にあります。
- ミュータンス
菌むし歯のきっかけを作る菌。強い酸を出し、歯を溶かしむし歯を作り始めます。生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはいませんが、保護者や周りの大人から感染します。ミュータンス菌は、一度お口の中に感染すると完全に取り除くことはできません。 - ラクトバチラス
むし歯を進行させる菌。普段口にするもの含まれており、ミュータンス菌と同様に強い酸を出します。むし歯の穴や歯と詰め物の隙間に住み着き、ツルツルした歯には住み着くことはできません。